Our Solution目視で行ってきた排水監視をAIで自動化
産業分野で使用される水は、施設内において国が定める排水基準を満たすよう適切に処理し、人と環境に与える影響を最小限に抑えなければなりません。また、SDGsでも安全な水に関する達成目標が掲げられています。
工場などの生産施設に設置される排水処理設備は、24時間 365日運転することを前提に設計されています。排水処理状態の確認は通常、一定時間ごとに作業者が目視確認を行いますが、人手不足や業務効率改善の観点から自動で監視できる管理システムの開発が求められています。

Features of FLOCANFLOCANの特長
AIによる24時間監視で巡回コストの削減
排水処理の状況を24時間常時監視し、異常発生時には素早くアラートを発報。定期巡回が不要となり、巡回コストの削減に貢献します。
屋外環境下においても高精度な異常検知を実現
当社独自の技術により、天候や時間帯によって水面の見え方が常に変化し続ける屋外環境下においても、高い精度で排水処理の異常検知が可能です。
人による誤判定の撲滅を実現
水という掴みどころのないものが対象であるため、目視点検の運用では、人が誤った判定をしてしまうリスクがあります。FLOCANでは、システムが常に同じ判断基準で排水処理状態の良否判定を行うため、ヒューマンエラーが発生することはありません。
System排水監視システム
開発内容
- AIモデルによる良否判定の前に画像のノイズを除去する画像処理アルゴリズムの開発
- 排水処理設備の水面の画像をもとに排水の処理状態の良否判定を行うAIモデルの開発
- AIモデルによる良否判定の結果が異常の際にアラートを発報するシステムの開発
開発のポイント
- Point. 1
- 撮像環境に周囲の外乱光を遮断する機構と専用照明を設置することで、排水の処理状態の自動良否判定の精度を高める工夫をし、水面画像の撮像を行っています。
- Point. 2
- 各現場より集めた少量の正常画像・異常画像を学習データとして、各現場ごとに最適化されたAIモデルを利用することで、さらに自動良否判定の正確性および安定性を高めています。
「FLOCAN」は株式会社Ristの登録商標です。
システム構成図
